検索上位表示されるためにはSEO対策が必要になります。
SEOとは「検索エンジン最適化」という主にGoogleの検索エンジンのサイト評価軸にあわせた施策となるSEOの歴史なども含めた基礎知識や考え方が必要になるのです。
このSEO対策で重要なことは「上位表示を狙う」という意識ばかりではなく「Googleは巨大なQ&Aシステムだ」という事を考えた検索エンジンを使用しているユーザーの問いに対して良質な答えを用意するページ作成が何よりも大切になります。
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超初心者のSEO対策の基本、検索エンジン最適化とは?
SEO対策とは?
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化と呼ばれ検索エンジン結果上で、ウェブサイトをより上位に表示するための技術です。
SEOを行う上では前提となる基礎知識や考え方が必要になります。その考え方を基軸としてSEO対策、検索者に対して良質な回答を準備するページの作成を実践していく必要があるのです。
現在の検索エンジンは、マイクロソフト社が運営するBingなどがありますが、ほぼGoogleの独占状態となっています。(ヤフーはGoogle検索エンジンを採用している)
そのためGoogleを神さまと呼んだりしているのです。
Googleは「巨大なQ&Aシステム」です。まずこの認識が重要になります。
検索するユーザーは疑問や問題を抱えて検索し、適切な検索結果の答えを見つけることでその問題を解決しようとしているのです。
SEOとはググる側であった人が、ググった人に対して回答を提供する側に回ることを意味し、その考えが必要になる事なのです。
Google側で考えればユーザーの疑問に最適な答えを提供したいという事になるため、Googleは「良質なコンテンツ」から順に提示することを最善に考えた、検索エンジンの仕組みを日々更新していると考えることができます。
SEO対策を学ぶことは検索者の問題や疑問を解決するための「良質なコンテンツ」の作成方法を学ぶことになります。
Googleは「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」というサイト所有者に対してこのガイドラインへの準拠を促しているのです。
このガイドラインを要約すると次のようなことをサイト運営者に求めています。
Googleがページの存在や構成を認識しやすいようにサイトを作成すること、ページ内容を理解しやすいようにソースを記述すること、訪問者の利便性を第一に考えてコンテンツ作成していること、独自の情報を提供すること、訪問者を欺くような細工で検索順位を上げようとした場合、ペナルティを課す。
サイト所有者が行うSEO施策の種類
HTMLやCSSのコーディングやWordPressの設定・更新、内部対策、サイト内のキーワードごとのディレクトリ分類などの技術が必要です。
コンテンツ・ページ内容・サイトの内容が充実していて訪問者にとって利便性が高く、情報の独自性がある場合には上位表示されやすくなります。
被リンクとは外部サイトから貼られた自サイトのリンクのことです。
1・サイト設計
Google はクローラーというソフトウェアでインターネット上のページをインデックス、検索結果に登録しています、ページが更新していれば認識しなおして各ページを比較することで総合的な順位を決定しているのです。
クローラがサイト内を巡回しやすく内容を分かり易く設計しているサイトを「クローラビリティの高いサイト」といいます。
またサイト設計がうまくできているサイトは訪問者にとっても使い勝手の良いサイトとなるのです、それを「ユーザビリティの高いサイト」となり上位表示されやすくなります。
「クローラビリティ」と「ユーザビリティ」のふたつは検索順位に大きく関係するため、サイト設計はそのために行う施策となるのです。
サイト設計には、HTMLやCSSのコーディング技術またWordPressの設定や更新の仕方の習得が必要になります。
WordPressを利用する際には、内部対策が施されている2017年2018年以降のテーマであれば問題がないとされますが、なるべく新しいテーマを選択することが推奨されているのです。
2・コンテンツ作成
コンテンツ・ページ内容が充実しているかが問われます。
サイトの内容が充実していて訪問者にとって利便性が高く、情報の独自性がある場合には上位表示されやすくなるのです。
ページ単体とサイト全体での充実した内容が必要になり、充実したコンテンツが何十、何百ページとあるサイトは「ドメインパワーが強いサイト」とよばれます。
このような評価の高いサイトに属しているページはドメインパワーを引き継ぐことで、優先的に上位表示されやすくなるのです。
必然的にページ数の多いサイトの方が上位表示されやすいですが、ページ単体とサイト全体の充実度や利便性なども含めて順位が決まっています。
そのため、競合サイトのドメインパワーが強くなければページ単体の充実度だけで上位表示されることもあるのです。
検索順位はページの充実度とサイトのドメインパワーが合計されて、競合サイトとの相対的な比較で決まっています。
コンテンツを作成するにはSEOライティング・Webライティングの知識と技術が必要です。
適切なページタイトル、適切なディスクリプション・ページの要約をつける能力、キーワードから検索した人の検索意図を汲み取ること、クリックしたくなるようなタイトルをつけるテクニックが必要な技術となります。
Googleのサイトの評価軸であるE-A-T・専門性・権威性・信頼性をアピールするために、専門書からの引用や図表や動画で解説する能力が必要になるのです。
コンテンツを作成する前段階に競合をリサーチする能力とトレンドを捉えて新しいキーワードを見つけるスキルが必要になります。
3・被リンク
「被リンク」とは外部サイトから貼られた自サイトのリンクのことです。
サイトの内容が充実していると他サイトやSNS等からリンクが貼られ、外部からの評価を得ている事になり上位表示されやすくなります。
しかし、被リンクは意図的に増やした場合ペナルティ対象となり順位を下げることになるため、小細工で被リンクを増やすことだけは絶対にないようにする事が必要です。
被リンクの質は、自サイトとの関連性のあるGoogleの上位表示基準に照らして評価の高いサイトからのリンクをいいます。関連性のない評価の低いサイトに貼られたリンクは評価の対象にはなりません。
リンクが貼られやすい拡散されやすい良質なコンテンツを作ることを目標にします。
リンクを購入することは原則的に禁止されているため、自然と被リンクを獲得しやすいコンテンツの作成、文章の記述・ライティングが重要になるのです。
SEOの歴史
2020年現在では検索結果の上位表示ではE-A-T・専門性・権威性・信頼性を基準としたサイト、コンテンツの質と量が重要となります。2020年に至るまでの簡単なSEOの歴史を見ていきます。
2012年以前
Google検索エンジンは、上位表示の基準に「被リンク」を最も重要な要素としていました。
他サイトから貼られている自サイトへのリンク数の多さで、検索上位に表示されるという単純な論理で検索順位が決められていたのです。
そのため被リンクを販売する業者が存在し粗悪なページがネットに溢れ、無内容なページが上位表示されたりと検索結果が荒れる事態を招きました。
Googleは2012年、革命的なパンダアップデート、ペンギンアップデートという検索エンジンのアルゴリズムアップデートを行います。
それまでの被リンク中心の評価基準を大きく見直し、無内容な被リンクが貼られたサイトを検索結果から抹消する厳しい措置をとりました。
同時に無内容で文字数をただ増やしているページや、他サイトのコピーで出来ているページについてもペナルティ対象としたのです。
「ウェブマスター向けガイドライン」が策定し、大きく方向変換して検索ユーザー視点に立ったコンテンツ、ページ内容を重要視するサイトの内容、検索エンジンユーザーに対する有益性が問われる時代へと変更しました。
2013年から2014年
Googleは、充実したコンテンツ内容とはどんなものなのか?といった検索エンジンユーザーにとっての有益性の定義について試行錯誤の時期に入ります。
はじめに文章量が重視され2013年には700字から800字程度で勝負できていたものが、文字数が検索順位に反映されるとなり、2014年には1000字1200字が当たり前となりました。
2015年には、むやみに文章量を増やすようなサイトが増えたためGoogleは単純な文章量だけでは上位に表示できなくなるような対応をとります。
2015年から16年にかけて検索エンジンアルゴリズムにランクブレインという名の人工知能を実装します。
キーワードに対して検索意図をより正確に把握するようになるのです。
検索者の問いに対してより適切な回答を導き出せるような、それまでの単純な基準とは違う、人間が目視でページ内容の確認を行って検索者に答えを返信するかのような順位の検索結果を返すようになります。
2017年末に通称「WELQ事件」というDeNA社が運営していたWELQという健康メディアがいい加減な情報を掲載していたとして、サイト閉鎖を余儀なくされる事態が起きました。
2018年には
WELQの記事を検索上位に表示していたGoogleは批判されます。それを受けGoogleは18年夏に大規模なコアアルゴリズムのアップデートを行うのです。
「健康アップデート」医療や健康、美容分野のキーワードを厚生労働省や公的機関、病院などのページを優先的に上位表示するという厳しい処置をとりました。
同時にお金に関する投資や金融、財務などに関することについても専門機関が上位表示されることになるのです。
この厳しいアップデート処置の分野をYLYM(Your Life or Your Money)生活とお金と呼びます。
E-A-T 専門性・権威性・信頼性がこのアップデートから重視される傾向が生まれたのです。またユーザビリティの視点からページ読み込みの遅いページが順位が下がる傾向として現れるようになっているのです。
2019年BERTアップデートが行われ、自然言語処理に優れたAIが実装され、これまで以上にページ内の情報を正確に認識されるようになり、確実な検索語句に対して検索結果を返せるようになります。
このアップデートは将来的な音声検索を見据えたものだと言われているのです。
2020年現在でもGoogleの検索エンジンのアルゴリズムのアップデートは頻繁に現在進行形で繰り返しています。
コアアルゴリズムのアップデートが行われると、大きな順位変動が起こるためSEO施策が必要な場合があるのです。
まとめ
SEO対策を行う上ではSEOの歴史や前提となる基礎知識や考え方が必要です。
Googleのサイト評価軸の「E・専門性・A・権威性・T・信頼性」を意識したライティング、本文・タイトル・要約文の作成、キーワードの選定、他サイトのリサーチが必要になります。
また、被リンクはコンテンツの内容の良さから自然と獲得するように意識するのです。
SEO対策で重要なことは「上位表示を狙う」という考えばかりでなく「Googleは巨大なQ&Aシステムだ」という事を考えた検索エンジンを使用しているユーザーの問いに対して良質な答えを用意するページ作成が何よりも大切になります。
参考文献、滝口健太郎『「SEO対策」超入門2020』Amazon Services International, Inc、2020年、松尾茂起『沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション』Mdn、2015年、染谷昌利『ブログ飯 個性を収入に変える生き方』インプレス、2013年