ブログに文章を書いていても「読んでもらえない」と考え込んだりします。理由は、訪問者から「読みたい」と思える文章を書けていないからです。
「そんな事わかってる」と言われそうですが、簡単にここで勉強しましょう。
文章を読んでもらうために重要なことは?
1【感情表現を交えることで、自分のことのように読者に共感を与える】
2【訪問者へ伝えたいことが伝わるように”わかりやすさ”を追求する】
3【リード文、ファーストビューで問題提起と解決策をまとめる】 です。
訪問者が読みたくなる文章を書くことは「ユーザーの利便性」へと繋がり、SEO対策とも連関して全てに良い効果がうまれます。
目次
ブログが書けない!超初心者用
共感を与える
文章の感情を自分事へと読者に共感してもらうためには、まずこちらの感情を伝えなければいけません。
「種類が多すぎて、どの製品を購入していいのか分からない!」「毎日、仕事が大変だ!休みたい!」「地中海なんかに旅したい!」など
話し言葉に見えるようにカギ括弧をつけたり、感情を表す記号を入れることで、感情表現の演出をします。
そして読者に「自分にとって関係がある」「きっと読んだ方がいいな」といった自分事への心理につなげます。
次に感情の言葉を発している者の人物像を具体的にしていきます。
人物像が読者の中で生きれば、その言葉の感情は説得力を持ちより深く共感されることへと繋がるのです。
「わかりやすさ」の重要性
文章を読むことで、その情報を自分の脳を使って視覚のイメージをつくります。
そこで、脳には負担がかかるのです、程度にもよりますが過度な負担がかかると脳は考える事を止めてしまいます。
そのため、読み手の脳の負担を軽くするように、見やすい「わかりやすい」文章を意識して書く必要があるのです。
「わかりやすい」文章とは
読み手に負担の軽い文章を書くためには、人間の脳はいつ負担を感じるのか?知っておく必要があります。
そこで参考になるのが、人間の脳には「システム1」と「システム2」という思考があることを述べている、ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』という書籍です。
システム1 脳への負担を減らすため自動的に高速で動く思考、物事を直感的に理解しようとする思考。
システム2 複雑な計算など、注意力を要する作業が必要な際に、物事を論理的に理解しようとする思考。
人間の意思決定行動の多くは、その人の知見と経験をもとに、直感的に決定されています。
脳は負担を減らすように出来ているため、物事を判断するとき直感的な思考を用いて物事を分けています。
そのため、文章を書く際に注意すべき点は「まず見た目、読みやすそうだ」と判断させる事です。
システム1の直感的な思考をクリアすると、システム2の論理的な思考が待ち構えています。
物事を慎重かつ冷静に判断する思考です。そのため論理的に破綻しているような文章はここで読んでもらえないことになるのです。
なので、心理的負担が下がるぐらい「見やすい・読みやすい」論理的に理解しやすい「わかりやすい」それぞれに配慮した文章が必要になります。
「わかりやすい」に配慮した文章
- 改行と行間に気を配る
- 漢字とひらがなの含有率をバランスよくする
- 読み飛ばしても主題をわかりやすくするため、同じ主語を使う
- 箇条書きで要点を整理して伝える
- 目次を使って文章の構成を解りやすくする
- 文章が不必要に長くならないようにする
- 感情表現をいれて自分のことのように、共感させる
- 文字サイズや色など気を配る
- 区切り線や記号を使う
- 写真やイラストを使う
- 漫画のような演出を意識する
論理的な意味の「わかる」文章
論理とは人と人をつなぐ理解の架け橋です。
相手と知識を分かち合えるくらいに「わかりやすい」文章にします。
- 読者に解らない言葉を使わない、使う場合説明を入れる
- 読者が「どんな疑問」をもっているかを察する
- 「なぜ?」に対する「その理由」がいえる「根拠」が必要
論理的な文章の構成は「主張・結論」「理由」「根拠」3つの要素から基本的には成り立っているのです。
例)「Googleの検索エンジンは検索者の検索意図を満足させるコンテンツが上位表示されやすい」という主張を分解すると下のようになります。
- 主張・問題提起・結論
- Googleでは検索者の検索意図・問題に適切な答えを示す文章が書かれているコンテンツが上位表示されやすい。
- 理由
- Googleは検索者の利便性を一番に考えているので、検索者の問いに合った適切な答えを返すコンテンツは検索者の利便性に繋がるからです。
- 根拠
- Googleの検索結果で上位表示されているサイトを見れば、検索者の検索意図に合ったコンテンツを提供している。Googleは会社情報ページで「Googleは当初からユーザーの利便性を第一に考えています」という表記がある。
Webの文章は「結論」から「理由」の順で書くことが重要です。
検索エンジンからやってきた訪問者は、自分の問題が解決するかを知りたがっています。
知りたい情報が見当たらない場合すぐに他のサイトへ移動してしまうのです。
そのため、この行動心理を考えたコンテンツ制作が必要になります。
記事を書いた後の推敲・読み返し書き直す事・は必ず行うことでコンテンツをより分かりやすいものに仕上げるのです。
まとめ
ブログの記事、文章を読んでもらうために重要な3項目は、
1【感情表現を交えることで、自分のことのように読者に共感を与える】
2【訪問者へ伝えたいことが伝わるように”わかりやすさ”を追求する】
3【リード文、ファーストビューで問題提起と解決策をまとめる】 です。
訪問者の問題に適切な情報を返しているコンテンツは、訪問者が読みたくなる文章となります、そして「ユーザーの利便性」へと繋がるのです。
また、この利便性はSEO対策とも連関して全てに良い効果がうまれます。
参考文献、松尾 茂起『沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘』エムディエヌコーポレーション、2016年、
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